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蔵戸

アンティークギャラリーアントレの入口に使った蔵戸、これもアントレのコンセプトを象徴するものです。古くて傷んだものを徹底的にリフォームしてお店の顔に。「アントレ」には「入口」という意味もあります。

①金具類を取り外す

蔵戸から金具類を全て取り外します。100個以上もある鋲釘、手がかり部分の金具、鍵穴部分の力強い装飾金具など、外せる金具は全て丁寧に外していきます。戸の表面の木は汚れとカビで真っ黒、金具類は錆がびっしり付着しています。普通の人だったら、見ただけで綺麗にする気がおきない風貌です。

②金具の錆を落とし、黒く仕上げる
一個ずつ金属ブラシで錆を落とした後、錆びにくくするために、バーナーで焼いて黒錆を付着させます。最後に蜜蝋を焼き付けて、ずっしり風格のある黒色に仕上げます。
③洗浄~磨き
蔵戸本体を洗浄します。ナイロンたわしを使って、何十年分の汚れを落としていきます。下部の油汚れはこれ以上落ちません。
ここからはサンドペーパー(♯80→♯100→#150→#200→#400)でひたすら磨きをかけます。表の広い面は、ベルトサンダーやオービタルサンダーを使うことができますが、端の方や裏側は手でやるしかありません。材質は桧でした。
④塗装~設置

乾性油(エゴマ油)を塗っては拭き取りを10回ほど繰り返し、美しくしっかりとした表面に仕上げます。

蔵戸はたいへん重く、本来使われていた戸車では、開けるのに力がいるので、吊り戸金具を装着して、女性でも開けられるよう改良しました。さらに蔵戸の周りには、太い欅の材で組んだ風格のある框枠を設けました。

Antique Gallery antre

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